寿司屋に行くと、
「正しい食べ方」や「マナー」が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
特にカウンターで職人さんが握る高級寿司店では、
周囲の目や作法に戸惑うこともありますよね。
しかし、実は寿司には昔から受け継がれてきた食べ方や所作があり、
それを知っておくとより美味しく、
そしてスマートに楽しむことができます。
本記事では、寿司の基本的な食べ方から醤油やわさびの扱い方、
注文の順番、さらに寿司屋で避けたいNGマナーまで詳しく解説します。
これを読めば、
寿司をもっと自信を持って楽しめるはずです。
寿司の食べ方・マナー!基本の7つ
寿司を美味しく、
そして上品にいただくための基本マナーを7つ分かりやすく紹介します。
寿司は箸で食べる?手で食べる?
寿司は手で食べても箸で食べてもOKです。
昔は「寿司は手で食べるのが粋」とされていましたが、
近年は箸を使う人も増えています。
ただし、年配の方や格式ある場では手で食べた方が無難です。
なお、「ガリ」だけは必ず箸でいただきましょう。
寿司を食べる順番・注文のコツ
おすすめは、淡白なネタから脂ののったネタへ。
例えば、ヒラメやイカなどあっさりした白身から食べ始め、
徐々にトロやアナゴなど濃厚なものへ移ると、
口の中で味が混ざりにくく、より美味しく感じられます。
ただし、好きなものを最初に食べてもマナー違反ではありません。
一皿盛りの場合は
「左から順に食べてほしい」という職人の意図もあるため、
作り手の思いを尊重するのもおすすめです。
醤油とわさびの正しい使い方
醤油はネタの先端に少しだけつけるのが基本です。
シャリに直接醤油をつけると米粒が崩れてしまい、見た目も悪くなります。
握り寿司は横に寝かせてネタに醤油をつけ、
軍艦巻きはガリを使ってネタに少量垂らすのがスマートです。
また、わさびが苦手な場合は「サビ抜きで」と注文すれば問題ありません。
寿司の口への運び方
寿司はネタが下になるように返して一口でいただくのが理想です。
一口で食べることで、ネタとシャリの一体感を楽しめます。
かじりかけの寿司を皿に戻すのはマナー違反なので避けましょう。
軍艦巻き・巻き寿司の食べ方
軍艦巻きは、
添えてあるキュウリなどを使って醤油を少しネタに垂らすのが上品な方法です。
いくらやウニなどこぼれやすいネタに直接醤油をつけると
崩れてしまうので注意が必要です。
巻き寿司は、
海苔とシャリの境目に醤油を軽くつけると食べやすくなります。
ちらし寿司のいただき方
ちらし寿司は、
具材にだけ醤油をつけてご飯と一緒に食べるのが基本です。
しょうゆを直接かけると、
ご飯がべちゃっとしてしまうため避けた方が良いでしょう。
お重に入っている場合は、
器を持ち上げず手を添えて食べるか、小皿に取り分けていただきます。
ガリの正しい使い方
ガリは、
口直しとして食べるのが本来の役割です。
脂ののったネタの後や、濃い味の後にガリを食べると、
口の中がリセットされて次の寿司がさらに美味しく感じられます。
食べ過ぎには注意しつつ、適度に活用しましょう。
寿司屋で避けたいNGマナー
寿司屋で「これはやってはいけない」とされる行為を紹介します。
ネタとシャリを分けない
寿司はネタとシャリを一緒に味わう料理です。
ネタだけ剥がして醤油に付けるのは、
見た目にも行儀が悪く、職人への失礼にあたります。
香水の強い匂いに注意
寿司は繊細な香りを楽しむ料理なので、
香水の匂いは素材の味を損ねる原因になります。
自分だけでなく、周囲のお客様への配慮も大切です。
「おあいそ」は使わない
「おあいそ」は本来、
店側が「愛想なくて申し訳ありません」という意味で使う言葉です。
客側は
「お会計お願いします」や「お勘定をお願いします」と伝えるのが正解です。
また、お茶を「あがり」と呼ぶのも避けましょう。
ゲタ(寿司皿)を動かさない
木製の寿司皿であるゲタは、
基本的に動かさずにそのままの位置でいただきます。
寿司を置かれたら手を伸ばし、
そこから醤油をつけて食べるのが正しい作法です。
知っておくと楽しい寿司の専門用語
寿司屋で耳にすることの多い専門用語を知っておくと、
会話もスムーズになります。
【専門用語】
ガリ:生姜の甘酢漬け
アガリ:お茶(客は使わないのがマナー)
シャリ:酢飯
ネタ:寿司の具材
むらさき:醤油
なみだ:わさび
ヒカリモノ:アジやサバなど光る青魚
ギョク:玉子焼き
漬け:醤油ダレに漬けたネタ
ヤマ:ネタが切れたときの合図
これらは知識として覚えておくと、
寿司をもっと楽しめます。
まとめ
寿司を美味しく楽しむためには、
マナーを知ることが大切です。
手で食べても箸で食べても良いこと、
醤油はネタに少しだけつけること、
淡白なネタから順番にいただくとより美味しく味わえることなど、
ちょっとした工夫で寿司の魅力はさらに広がります。
また、寿司屋では香りや言葉遣いにも配慮することで、
周囲と心地よく過ごせます。
今回紹介したポイントを意識すれば、
自信を持って寿司を楽しめるようになるでしょう。
知識を身につけて、
寿司の世界をより深く味わってみてください。